●マップ共闘関係資料

マップ共闘は、１９７１年２月に明治大学新聞学会評議委員会が編集部への強権的解散処分を行ったことに対し、 編集部が中心となり、処分の白紙撤回を求めて７１年４月に結成した共闘組織である。
（マップはMeiji University Pressの略）
新聞学会闘争は、７１年７月の編集部対評議会団交において処分白紙撤回を勝ち取り、さらに新聞学会の運営権をも獲得し、全面勝利で終結した。
その後、新聞学会闘争の過程で結集した学内諸戦線、諸サークル、諸個人が「拡大マップ共闘」を組織。 ＜書き手＞＜読み手＞の解体・変革を保障する運動体として、学館解放闘争、教職闘争、学費値上げ阻止闘争などに関わっていった。
明大全共闘は１９７０年の安保闘争終了を待たずに崩壊し、安保闘争終了後は明大の学生運動は停滞期に入る。その中で、学生運動再建の主導的役割を担ったのはノンセクトであった。
「拡大マップ共闘」は７１年後半以降の学内ノンセクト（黒ヘル）の結集軸として、明大学生運動に大きな役割を果たした。私も関わっていた学館解放委員会や、文化サークル連絡会議も 「拡大マップ共闘」に参加し、活動を共にするようになる。
「拡大マップ共闘」の参加団体には、当時のメモによると、反大学戦線、ＭＵＰ編集部、文化サークル連絡会議執行部、 学館解放（特別）委員会、教育研究会、フランス文化研究会、明大弾圧対策委員会、文学部ゼミナール協議会、入管闘、英字新聞、部落問題研究会、 国際事情研究会などの名前が見える。
７２年１月に生協問題をめぐりブント戦旗派（荒派）と情況派とのゲバルトが発生。このゲバルトに関する新聞記事や７２年５月のブント戦旗派（荒派） による「神田解放区」闘争の新聞記事をめぐってブント戦旗派（荒派）とＭＵＰ編集部が対立。 ７２年６月２７日、京王線「明大前」駅でブント戦旗派（荒派）が情宣中のマップ共闘を襲撃。４名が拉致され、編集長が１ヶ月の重体他１名も重症という事件が起きた。 ７２年後半には「拡大マップ共闘」参加の反大学戦線などとブント戦旗派（荒派）とのゲバルトも行われた。

７１年後半から７２年にかけての時期は、「拡大マップ共闘」を中心とした黒ヘル部隊が明大学生運動を主導してきたこともあり、このコーナーでマップ共闘関係の資料をまとめて公開する。
資料としては、７１年４月以降の明大新聞（編集部発行のもの）、新聞学会闘争関係のビラ・資料、ブント戦旗派（荒派）のビラなどである。
資料は２００９・１から順次公開していく。

更新2013.4.26

ＴＯＰ